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GW、終わった

(2010-05-10)
GW、終わりましたね。
期待していたほどは仕事が進まず、がっくりとしていたんですが、それでもかなり気持ちの面ではリフレッシュされたような気がします。昨年度、春休みがほとんどなきに等しかったので、やっぱり疲れていたのかも。

疲れていると頭も回らず、また、気持ちばかりが焦るので、いいことはないですね。
もう少し、本当にのんびりと行きたいと思います(今日は、帳尻をあわすため、頑張って仕事しよう。本当にまるまる1日空いているので、籠ります。籠るときは、ご飯も食べたくない)。

景気づけにblogの更新。
前回も宣言しましたが、ずっとフィギュアについて書くとか何とかいいながら、遅くなりました。

改めてですが、世界選手権、ちょっと感動しました。
高橋大輔。
2位のパトリック・チャンが4回転もたない選手で、楽々と3回転で勝てるにもかかわらず、最初になんと4回転トーループの代わりに、4回転フリップ(誰も試合では成功していない)をもってくるとは。
両足着氷で回転が足りず3回転認定だけど、何とか倒れずに成功し(あまり得点はなかったとは思いますが←調べてない)、優勝しました。

今まで、高橋が4回転、4回転、というのを、「3回転にすれば、勝てるのになぁ」と思っていました。オリンピックのときも、4位との差は本当に僅差だったし、下手をすればメダルを逃した(というか、4回転もちの選手が総崩れしていて、台乗りできたのがすごかった)し、3回転でまとめれば、金のライサチェックに迫る可能性があったと思います。ライサチェックに30点近い差をつけて勝っていることもあったし。なのになぜ?という気持ちに。

グランプリファイナルも、ショートで1位につけていたのに、フリーで4回転で転倒し、ほとんどビリに近い5位(6位は本当にグダグダ)。3回転でまとめたスケートカナダのように、台乗りすることは十分可能だったのに、と思いました。

でも、何というか、世界選手権を見て、「他人との闘いではなく、自分との闘いなんだなぁ。自分が納得のいくことをしたいんだなぁ」と、妙に感動してしまいました。自分が納得のいかないことをして結果を出しても、つまらない。それは何にでも、いえることだと思います。

歴代世界最高得点を叩きだした4大陸選手権のあとの世界選手権で、彼は4回転を失敗し、結局4位に終わりました。コーチだったモロゾフは4回転は1回でいいと主張し、彼は2回入れるといい、揉めたと聞いていますが。しかし、そのとき自分にできることを挑戦し続け、本番で実力を発揮し続けなければ、ここぞという場面でもやはり、実力は発揮できないような気がします(バンクーバーオリンピックでも、ペアの川口が、コーチに従って安全策を取り、演技がグダグダになって、メダルを逃しました。やって失敗したなら納得もいっただろうけれど、という気がします)。

モロゾフは、いつも安全策を取るコーチですが(このあと書いたものが、消えてしまいました。また書きますが、簡単に再現します)、その思想(?)を紹介した本が『キス・アンド・クライ』です。

キス・アンド・クライ

発売当時はモロゾフ礼讃の雰囲気が強い頃でしたが(織田君の不調もあり、最近は評価ががらっと変わってしまいました。織田君の靴ひもの件、かなりマスコミにも叩かれていましたけど、ちょっと気の毒。万全の構えで臨まなきゃいけないのはもちろんだけど、試合前にいつもと同じようにやりたいという気持ちもわかる。ちょっとしたことでも、気になりだすと、集中力を欠いてしまうことって、ありますよね。一番、気落ちしているのは本人なんだろうけれど、国を背負っているだけに批判されて、可哀想だと思いました)それでも読んだあと、違和感が残りました。
考えすぎる高橋の音楽テープをなくしたことにして、気をそらせたとか、演技前に泣いて爆発すると落ち着く安藤のために、エッジの砥ぎ方を変えて、泣かせたとか、そういうエピソードに疑問符が。
最終的には、選手個人が自分自身を信じて、自立することを目指さなきゃいけないんじゃないのかなぁ。
だって結局は、演技するのは選手本人だもの。

それでもモロゾフは元選手だけに、選手には経験からくる円熟味が必要だけれども、そのことを理解して、獲得する頃には、ピークは過ぎてしまっているということをわかっているのだなぁとも思いました。フィギュアの選手のピークって、20代前半には終わってしまうものなので、本当に何かを得たときには、身体的な技術は劣ってきてしまっているのです。

自分自身のことを考えても(って関係ないけど)、30代は無為に過ごしてしまったなぁと思います。今考えると、いろいろなオファーを戴いていて、恵まれていたんですね(けれど、期待にこたえられなかった)。あの頃は、他人と争ったり、妬まれたり、目立ったりするのが嫌で、自分のやりたいことだけひっそりとやっていたいと思っていました。

嫌味ではなく、本心でいっているのですが、ひとより目立ちたい、勝ちたい、自分が一番で居たい、と思えることって、やはりひとつの才能だと思います。わたしは間違ったことは嫌いだし、嘘はつきたくないとは思います。自分の信念に従って生きたいし、そのためには絶対に自分を曲げたくない。

でも、単に競争になってくると、本当に苦手です…。
争ってくるひとがいると(とくに女性)、どうぞどうぞと(心の中では)譲ってしまう。
そういう意味では、才能がないんだと思います。

でも、人間はいつまでも若くはなく、経験を得る代わりに、いろいろなものを失っていくんだなぁということを最近実感しています。なんといっても、論文を書くのが「体力勝負」だと思うようになったのは大きな変化でした。書きたいことはあっても、体力がついていかない、なんていうことは以前にはなかった。徹夜に徹夜を重ねても書いたものが、今はもう駄目だ、そんなことをしたら死んでしまう、と思ってしまう(実際に、身体によくなく、無理も効かないと思います)。

まぁ、時代はスローライフ、ですからいいのかもしれませんが、でも空前の出版不況で、言論の豊かさも瘦せ細ってきている状況をみると、少しは頑張らないといけないのかなぁと思うのでした。

何だか取りとめもなく。原稿に戻ります。

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新自由主義の文法

(2010-05-01)
なかなか思うようにいろいろなことが進まないなか、やっと一本、論文が出ました。
「新自由主義の文法」で、『思想』の5月号に掲載です。

他の方々がちゃんと「思想」を論じていらっしゃるので、何だか浮いているなぁと思うと同時に、プロットを作ったのが2005年なので(2005年に読んだダガンの『The Twilight of Equality 平等の黄昏』が面白く、そのときに作った骨子、そのまま)、2005年に出したかった、5年後の今、新自由主義についての理解はほとんど「常識」となっているのではないかという気持ちがしなくもないのですが、でもとにかく、書く機会を戴いて感謝しています。

社会学は時代の学問なので、書く機会を逸してしまうと、本当に意味がなくなってしまうものが多々あり。
わたしは、仕事の依頼があったときに、だいたい瞬時に、「こう書こう」という目次の章立てがほぼ浮かぶのですが、その章立てを何度も頭の中でなぞっていると、次第に書けなくなってしまいます。新鮮味がなくなるというか、勢いがなくなるというか…。一度頭の倉庫に入ってしまった論文を、引き出してくるのはかなり大変かも。朝起きた時に、もう1文字たりとも動かないという状態で頭のなかに文章が組み立てられていることもありますが、そこまでいってしまうと、そのとき書かなければ、再現することは不可能かも。

今その状態にある論文がひとつだけあって、本当に心苦しいと思っていると同時に、自分でも辛いです…。このGWに本当に終わりにしてしまいたい。

それはさておき。前回はオリンピックについて書いたのですが、いつの間にか世界選手権も終わり、スケートのシーズンも終わってしまいました。何だかスケートのことばかり書いていますが(なぜならスケートに関しては、もちろん原稿依頼などないので、このblogでくらいしか、書く場がないからですけど)。

何だか力尽きたので(毎回これですね)、次回に譲ります。次こそ、高橋大輔とモロゾフと、フィギュアの採点について、書きます。


プロフィール

千田有紀

Author:千田有紀
メールはsendayuki☆☆gmail.com(☆☆を@に変える)にお願いします。東京外国語大学のアカウントとソネットのアカウントは、すでに使用を中止しています(はじかれませんが読めません)。

引っ越しました
Tokyo日記より引っ越しました。よろしくお願いします。 管理人は、千田有紀です。学歴職歴などの経歴はこちらを。今までの著書、編著論文翻訳事典ほか時評ほか書評学会発表研究助成活動は、それぞれクリックしてください。カテゴリーの業績一覧をクリックしていただければ、もっと早いです。 前の日記で書いたBLスタディーズは、こちら。ほかの方にも取りあげて戴いたので、リンクをはっておきます。 業績などの一覧は大学のHPでも見れます。こちらのほうがきちんとまとまっております。
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今までの論文
今まで書いた論文の一部を紹介します
日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか
千田 有紀
勁草書房
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日本の近代家族について。ここ10年ほど書きためたものと、1990年代以降の変化を踏まえて日本の近代家族をどうとらえればいいのかの書き下ろし。
上野千鶴子に挑む
上野千鶴子に挑む
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勁草書房
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いちおう上野さんの退職記念論文集です。あまりない形式かもしれませんが…。
喪男の社会学入門 (アフタヌーンKC)
カラスヤ サトシ 千田 有紀
講談社 (2010-09-22)
アフタヌーンKCから出ていますが、いちおう対談本です。 もちろんカラスヤさんのマンガもふんだんに。
女性学/男性学 (ヒューマニティーズ)
千田 有紀
岩波書店
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ヒューマニティーズのシリーズのなかの1冊です。いちおう「高校生にもわかるように」書いたのですが、どうでしょうか? でもですます調で、わかりやすくを心がけています。
日本家族史論集〈1〉家族史の方法

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「『家』のメタ社会学:家族社会学における『日本近代』の構築」が掲載されています。日本家族史論集のシリーズの初巻です。 「家族社会学の現在」が掲載されています。
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「さまざまな『家族』のかたち」、「家族規範の成立と変容」。教科書です。
リブという“革命”―近代の闇をひらく (文学史を読みかえる)

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  『資料 日本ウーマン・リブ史』について書きました。これは珍しく、思っていることを存分に書けた気がします。   画像がでませんが、戦後核家族論について書きました。
脱アイデンティティ
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ポジショナリティ論について書きました。いろいろあって、少し舌足らずかもしれません。今ならもう少し違ったように書けると思うのですが、そのときにしか書けないものもあるのかなとも思います。
構築主義とは何か
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構築主義の学説史・理論的整理。思いがけず、たくさんのひとに引用してもらって、嬉しかったです。
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エイズという表象についての章を訳しました。かなり興味深い論考で、アメリカに限らず、歴史と記憶、表象をめぐる政治について考えたい方にはお勧めです。
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院生のときに訳したものですが、まだ古びてはいないと思います(かな?)。
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川島武宜「日本社会の家族的構成」について。
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ネオリベラリズムとフェミニズムについてまとまったものを書いたのはこれが初めてでした。 「戸田貞三『家族構成』」、「有賀喜左衛門『日本家族制度と小作制度』」、「中根千枝『家族の構造』」について。渋いところですけど、面白いですよ。
倫理 2008年度 (2008) (NHKラジオ NHK高校講座)

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ラジオ講座のテクストです。とにかく綿密にチェックしていただいて、びっくりしました。かなりじっくり書きました。
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