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少女マンガとロマンティックラブ

(2008-09-28)
授業中に学生に好きな少女マンガを聞いたら、「のだめカンタービレ」「NANA」「はちみつとクローバー(終了)」「プライド」などがあがり、「あ、はなだん忘れてた」といわれ、「はなだん?」と聞き返すと、「花より男子」のことでした。「はちくろ」の話をする友達は周囲にいても、もう「はなだん」は流石にいないので、わからなかった(笑)。「君に届け」とか出てくるかなとも思ったけど、もう大学生なので、少し古めなのかしらね。実は「NANA」は初回しか読んでません。流石に買うほどではないので、漫画喫茶に行って読もうと思っているうちに、なかなかマンキツにも行けず、日が経ってしまった。

しかし、学生にもマンガ好きがいて、嬉しかったです。藤本由香里さんがかつて、少女マンガは自分の「居場所」を探す女の子たちの読み物だと分析していて、とても面白く頷いたけど、そういう「近代ロマンティックラブイデオロギー」をもはや少女マンガに探すのは困難になったのではないかと思います。だって、読んでいる読者が「生涯でひとりのひと」以上とつきあっちゃってるしw もうすでに、少女マンガの世界では、悩んだり、突き進んだりしていく、等身大の女の子が描かれていて、ロマンティックラブは、主婦向けのB4マンガの世界に移ってしまっていると思う。それも、スナック片手に読まれて、そのまま新聞と一緒に捨てられてしまうイメージ…。根拠のない偏見ですが、大切に読み込まれるというよりは、消費財のようにさっくりと読み捨てられるような感じです。

で、少女マンガの世界では、ロマンティックラブイデオロギーは終わったよねというと、学生たちの大いなる賛同を得たので、嬉しかったです。のだめは汚部屋に住むだらしない駄目な女の子で、千秋先輩を追い掛け回し、千秋が自分の道を進む脇で、ピアノを究めていこうとする。でも前にも書いたけど、やっと先輩が自分からキスしてくれたときの台詞は、「のだめは今それどころじゃないんでちゅよ!」(訳:自分の音楽性に悩んでるときに、邪魔しないで~!)。恋愛の成就がこんなにあっさりと流されるなんて、すごーく新しいと思いました。

これを70年代少女マンガに翻訳すると、のだめは、片付けられなくて、いつもドジばかりしている駄目駄目な女の子。こんなことじゃ駄目だと思って、片付けようって頑張るんだけど、いっつも失敗しちゃうの(てへ)。そんな自分がコンプレックスで、いつも自信がもてないでいたら、千秋先輩が、「そんな君でいいんだよ。君にはピアノの才能があるよ!」と才能を見出してくれて、いつも先輩の力で乗り越えられてきたの。千秋先輩は、のだめのことを単なる後輩で、放っておけないって思っているのかな? 女としては見てくれてないの? 不安でずっと悩んでいたのだめだけど、やっと千秋先輩が、「馬鹿だな、もちろん君のことは、可愛い女の子だと思ってきたよ。当たり前じゃない」ってキスしてくれたの。「ずっと放さないよ」って。ああ、幸せ。ずっと一生、一緒にいようね。

みたいな感じでしょうか? それで、わけもなく、のだめがもてまくり、でも潔く身を引いてくれたりというような恋の駆け引きがいくつか入る。典型的には、山岸涼子さんの「アラベスク」みたいになってもおかしくない話が、現代的になったら、のだめになるのではないかと。

でも「テレプシコーラ」では、すでに恋愛の要素がなくなってますもんね、山岸さん。古典的なロマンティックラブの少女マンガって、あるんでしょうか? すごく知りたい。



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引越ししたのね~

引越し祝いにやってきましたv-308
せんばば、社会学の授業のネタに漫画使っているのね。おもしろそう~。
一度せんばばの授業をのぞいてみたいです。
わたしは、日ごろの疲労が蓄積しまくり体調がいまひとつですが、元気です。
また遊びにきますねe-463

有難う~

うすばば

遊びに来てくれて有難う。どうも前のブログは使い勝手が悪かったので、思い切って引っ越しました。

今年で最初で最後の授業は、マンガを題材に取りあげることにしました。一部の生徒さんは取り残されているかもしれないけど(笑)、基本的にはこちらもとても楽しいです! 何年会ってないんだろう? また会いたいわん。
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今まで書いた論文の一部を紹介します
日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか
千田 有紀
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日本の近代家族について。ここ10年ほど書きためたものと、1990年代以降の変化を踏まえて日本の近代家族をどうとらえればいいのかの書き下ろし。
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いちおう上野さんの退職記念論文集です。あまりない形式かもしれませんが…。
喪男の社会学入門 (アフタヌーンKC)
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アフタヌーンKCから出ていますが、いちおう対談本です。 もちろんカラスヤさんのマンガもふんだんに。
女性学/男性学 (ヒューマニティーズ)
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ヒューマニティーズのシリーズのなかの1冊です。いちおう「高校生にもわかるように」書いたのですが、どうでしょうか? でもですます調で、わかりやすくを心がけています。
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「『家』のメタ社会学:家族社会学における『日本近代』の構築」が掲載されています。日本家族史論集のシリーズの初巻です。 「家族社会学の現在」が掲載されています。
これからの家族関係学 (武蔵野大学通信教育学部テキストシリーズ)
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「さまざまな『家族』のかたち」、「家族規範の成立と変容」。教科書です。
リブという“革命”―近代の闇をひらく (文学史を読みかえる)

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  『資料 日本ウーマン・リブ史』について書きました。これは珍しく、思っていることを存分に書けた気がします。   画像がでませんが、戦後核家族論について書きました。
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ポジショナリティ論について書きました。いろいろあって、少し舌足らずかもしれません。今ならもう少し違ったように書けると思うのですが、そのときにしか書けないものもあるのかなとも思います。
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構築主義の学説史・理論的整理。思いがけず、たくさんのひとに引用してもらって、嬉しかったです。
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エイズという表象についての章を訳しました。かなり興味深い論考で、アメリカに限らず、歴史と記憶、表象をめぐる政治について考えたい方にはお勧めです。
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院生のときに訳したものですが、まだ古びてはいないと思います(かな?)。
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ネオリベラリズムとフェミニズムについてまとまったものを書いたのはこれが初めてでした。 「戸田貞三『家族構成』」、「有賀喜左衛門『日本家族制度と小作制度』」、「中根千枝『家族の構造』」について。渋いところですけど、面白いですよ。
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ラジオ講座のテクストです。とにかく綿密にチェックしていただいて、びっくりしました。かなりじっくり書きました。
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