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本が重いです…

(2009-01-02)
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

さて。最近のわたしの関心事は、本棚です。本棚…。皆さんは、どういう風に本を所蔵されているんでしょう?

研究室にも本がたくさんあり(スチール本棚)、家でもつくりつけの本棚があるんですが、何だかもう最近、本を所蔵していること自体が、嫌になってきたのです。うーん。

今まで、本にはフェティッシュがあり、絶対に捨てられないし、大切にしてきたのだが、こんな大量の本を捨てたら、どれだけすっきりするだろうと一瞬思ったら、なんだか纏わり付く、物質としての本が重い気がしてきました。いろいろな意味で。

今まで、例え自分が科研費を貰っているときでも、私費でしか本を買えなかったので(図書館所蔵だった)、自腹で大量の本を買ってきました。でも大学を移って、科研費で本を買えるようになり(といっても、今年で終わりですが)、図書館が充実して希望の本を買ってもらえるようになったため、自分にとって必要な本とそうでない本がはっきりしてきた。

大学図書館の本は100冊まで借りられるので、面白いと思った本は大量に、貸し出しギリギリの冊数まで借りて、研究室の棚にストックして置いておいて、帰るときに数冊もって帰る。わたしはとにかく読むのが早いので(この間、待望のコミックの新刊を買って、一気に読み終わったら、10分しか経っていなかった。なんて勿体無い!! 堪能しましょうよ…)、通勤時間が1時間くらいあると、片道で新書1冊、2冊は、確実に読み終わってしまう。もちろん、難解な理論書なら、それより時間はかかるのだけれど、気軽に電車では読まないし。まぁ、とにかくつねに本を読んでいるのです(どんな空き時間にも。下手したら、エレベーターでも風呂の中でも)。

新しい本が、図書館に行けば手に入るし、必要な本も、図書館に行けばすぐある、と思うと、今まで買った蔵書の半分以上は無駄な本なような気がする。前任校の図書館は、社会学の本は、びっくりするくらいお粗末で、ほとんど全てを自分がもっているような程度のものしかなく、学生も「大学図書館には初めから行かず、市立図書館を使う」と公言してるような感じだったので(社会学の大学ではないから)、とにかく、何もかも自分で本を買わざるを得なかったのです。また大学院生時代は、お金がなくても本をきちんと買っていたのだが(就職してから、どうしても金欠で変えなかった時代のものも、あとから、一気に何十冊も買い足す感じで揃えなおした)、今から思うとあれは四六時中、学問のことを考えていられたからなんだろうなぁと思う。

というのも、就職した頃、本を他人に貸せるという心の広いひとが信じられず、「論文を書くときに、引用文献が手元になかったらイライラするじゃん」と思っていた記憶があるから。自分のもっている本のほとんどは頭にはいっており、論文を書くときに、どの部分を引用しようというインデックスもできており、どのデータがどの本に入っているか把握しているので、一冊でも欠けたら、論文なんて書けないって思っていた。よく考えれば、わたしの博論は日本の社会科学における「家」の表象で、着想が固まるまでは、図書館で毎日30冊とか50冊とかの本に目を通していたのですよ。誇張ではなく(即座に「関係ないや」と返される本を含む)。今思うと、どうかしていたとしか思えない。今は、あの本にああいうことが書いてあったから読み直せばわかるはず、という索引的な記憶しかないです(笑)。それに、論文を書くまとまった時間なんて、本当に取れないし。

まぁ、そんなこんなで、本をもっていなくてもいいんじゃないかと思えるようになってきた。それと同時に、昔は、図書館に入れてもらえないような、下らない、サブカル的というか、ゴシップ的というか、そういう大衆文化的な資料は、自分がもっていなかったら終わりだと思っていたのだけれど、今は、ネットの中古書店で簡単に手に入るし、ブックオフに行ったら、105円で売っていたりする。なので、今ここで手放したら、もう二度と会えない…!!というような、強迫観念がなくなってきた。ネット検索もあるし。職場をうつるときに、大量の週刊誌(保存用)を思い切って捨てました。もしも必要なことがあれば、また、探せばいいや、と思って。

学生時代は、本をディスプレイするというか、好きなように並べて、うっとりするようなことはあったように思うけれど、今は、物質としての本に対する尊敬が少ないような気がする。ネットのせいで、紙に対する尊敬もなくなっちゃったんでしょうか? まぁとにかく、本が重いです。もっと身軽になりたい。

と思って、参考になるかなぁとか思って、本棚の本をみたりしているのですが。

本棚
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Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 02月号 [雑誌]

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本棚のない部屋というのに、憧れます。どこかの部屋に押し込めちゃえばいいのかな? 高さ220センチとか、230センチとかの本棚を壁に入れてしまったら、すごい圧迫感があるんでしょうか、やっぱり。どうなんだろう…。
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No title

あけましておめでとう!

やはり賢さの秘訣は大量の読書なんですね。

私の本との付き合いは、千田さんのそれとは比較にもならないとはいえ、まとまった論文を書く時間がとれないというところは共感しています。私もこのごろ買う量ががくっと減りました。借りればいいや、という心境の変化もありますし、ようするに勉強していないんだと思います。。。

No title

本をそんなに早く読めるなんて、羨ましい限りです!しかも、必要な情報がどの本のどの辺に書いてあるかを覚えているなんて、凄すぎます‥‥。
わたしも本は結構持っているほうだと人に指摘されますが、持っている人はもっと持っていると知っているので自分では少ないほうだと思います。そして本に限らず、沢山持っていることと、必要ないものを持っていることに対してイライラしてしまう質です。なので、本を処分したい気持ちはすごくよくわかります。わたしの場合は論文を書くことがないので、立場も違うと思うのですが。(持っているのはほとんどが美術関係の本で、字すら書いてないことも!)
持ち物が多いということは、情報や選択肢が多いということですよね。わたしはどうもそういう状態が苦手です。千田さんと決定的に違うのは、情報源を整理して把握しておくことができない点だと思います。なので雑誌とかもスクラップ派です。関係ない広告などのページがなんとなく許せないんです‥‥。その上、文字の本を再び読み返すということがほとんどないので、そもそもとっておくことがどれだけ有用なのかと考えると???です。
でもなんとなく、立派な本棚さえあれば!という気持ちをずーっと持ってます(笑)なんていうか、この雑然とした本の置き方がストレスなんじゃないかな、なんて思ってみると少し希望が見える感じでしょうか。最近強く思うのは、モノとして素敵じゃない本が多くないか?ということ。手触りや装丁がどうも画一化しすぎていて持っててもワクワクしないのは、悲しいなあと思います。昔の本は、結構可愛いもの、かっこいいものが多いなぁと、古本市などで思います。すみません、ちょっと観点がずれてきてしまいました。
千田さんが今後、本をどうするのか。気になります!今後の展開を是非また書いてください。そして、素敵な本棚が見つかるといいですね、お互いに!

本を速く読めない悩み

僕は本を読む速度がとても遅いので、千田さんのように速く読めたらいいなと、とても羨ましく思います。

僕の場合、つまらない本だと、文章の一つ一つにいちいち腹が立って、「何て馬鹿なことを言ってるんだ、そうじゃないだろ」と、心の中で逐一反論してしまうので、先に進めない。

また、優れた本だと、文章を読み進むたびに、「やっぱりそうか、そうなんだよね」と感動し、「だったら、あの問題は、こう解けるよね」と想像力が刺激され、自分でどんどんその先を思考してしまう。

どちらにしても、本を読むということは、僕にとってとても時間がかかることなのです。

白バラさんへ

本当にご無沙汰してしまって、すみませんm(__)m
ここのところ、雑務に追われて、すっかり放置状態になっていましたです。

本を借りればいいやって思うのは本当に同感です。
日本でもあれよあれよという間に本が出て、あれよあれよという間に絶版になってしまうので、ついていけないというのもあります。
でも漫画だけは読んでいたりしてww

hatenaさんへ

この後の展開は、その後引っ越したときに段ボールに本を詰めて、そのまま放置という悲しい結果になっています。まだ本棚を決めきれないのです…。そしてもっている本を再び買ったりもしていますorz

同じような本棚でも、本当に値段もピンからキリまであり、どのくらい違うんだろう?と頭を悩ませています。組み立て式の本棚はまずいような気がするのですが、通販カタログや家具屋の店頭で、「どんな感じなのかしら…」とずっと探し中です。

スクラップされるとのこと、偉いです。うらやましいです。わたしはスクラップすると、ほとんど見返さないので、なくさないためにも本が必要なのです。

charisさんへ

〉僕の場合、つまらない本だと、文章の一つ一つにいちいち腹が立って、「何て馬鹿なことを言ってるんだ、そうじゃないだろ」と、心の中で逐一反論してしまうので、先に進めない。

これ、わかります。
一度だけ、本当に腹が立った内容の本を、物質的に虐待して、踏んでしまったことがあります(笑)。どの本かは内緒ですが。

でも自分の本もどこかで踏まれているかも知れません(泣)。

精読することも、本当に必要だなぁと思います。去年、文献購読の授業を持って、1冊の本を学生と半年かけて読んだんですが、久しぶりに楽しかったです。精読が楽しい本に出会えるのもまた幸せですよね。

自分の思考が先に進むっていう瞬間は、羨ましいです!! 最近あまりありません。
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千田有紀

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Tokyo日記より引っ越しました。よろしくお願いします。 管理人は、千田有紀です。学歴職歴などの経歴はこちらを。今までの著書、編著論文翻訳事典ほか時評ほか書評学会発表研究助成活動は、それぞれクリックしてください。カテゴリーの業績一覧をクリックしていただければ、もっと早いです。 前の日記で書いたBLスタディーズは、こちら。ほかの方にも取りあげて戴いたので、リンクをはっておきます。 業績などの一覧は大学のHPでも見れます。こちらのほうがきちんとまとまっております。
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今まで書いた論文の一部を紹介します
日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか
千田 有紀
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日本の近代家族について。ここ10年ほど書きためたものと、1990年代以降の変化を踏まえて日本の近代家族をどうとらえればいいのかの書き下ろし。
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いちおう上野さんの退職記念論文集です。あまりない形式かもしれませんが…。
喪男の社会学入門 (アフタヌーンKC)
カラスヤ サトシ 千田 有紀
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アフタヌーンKCから出ていますが、いちおう対談本です。 もちろんカラスヤさんのマンガもふんだんに。
女性学/男性学 (ヒューマニティーズ)
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ヒューマニティーズのシリーズのなかの1冊です。いちおう「高校生にもわかるように」書いたのですが、どうでしょうか? でもですます調で、わかりやすくを心がけています。
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  『資料 日本ウーマン・リブ史』について書きました。これは珍しく、思っていることを存分に書けた気がします。   画像がでませんが、戦後核家族論について書きました。
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ネオリベラリズムとフェミニズムについてまとまったものを書いたのはこれが初めてでした。 「戸田貞三『家族構成』」、「有賀喜左衛門『日本家族制度と小作制度』」、「中根千枝『家族の構造』」について。渋いところですけど、面白いですよ。
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ラジオ講座のテクストです。とにかく綿密にチェックしていただいて、びっくりしました。かなりじっくり書きました。
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