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オリンピック、終わった。

(2010-03-04)
世界選手権に鈴木選手が出られるそうなので、本当によかった。
辞退する中野選手には気の毒だけど(本当にお疲れ様)、仮にもオリンピック選手で、あと何年現役を続行できるかわからない選手が、世界選手権のメダルがないどころか、出たこともないというのは、本当に気の毒だと思ったので。
もう一度、プログラムがみたいなぁと思ったので、嬉しい。
(中野選手は、今季のプログラムがよくなかったと思う。とくに火の鳥のようなプログラムは、音楽は好きなんだけど…。衣装も「女性らしい」感じで、もう少し物語性のあるもののほうが(ジゼルやSAYURIのような)、点が出たような気がする)。

オリンピックのフィギュアの女子は、鈴木明子選手が滑り終えた時点で、自分では燃え尽きてしまったので、結構あとは淡々と。SPで浅田→金→鈴木の滑走順は、あまりに気の毒だったんだけど、フリーはよかった。華のある、踊れる選手だなぁと思う。

ところで、浅田真央、銀メダルでしたね。
銀メダルで「残念」といわれるっていうのも、可哀想だなぁと思ったけど、金浅田対決、居心地の悪い思いがします。

浅田選手に関しては、いつもそうなんだけど、韓国対日本の歴史的な経緯とは離れて、浅田選手については語れないので(ネットにあげられる動画ほかも、かなり「政治的」なものが多くて、うんざりします)、つねに居心地の悪い思いから逃れられないですね。今のスポーツが国の代表という制度をとっている限りそうなのかもしれませんが。

そういうものから離れていうと、わたしは浅田真央が気の毒だと思いました。
キムヨナのジャンプも素晴らしいものであるのは認めますが、20点も点差がでるようなものなのかどうか…。
「現行のルール」の枠内では、三回転アクセル、点数がでませんけど(キムヨナのジャンプのつくGOEの加点で、すべてがチャラになり逆転される程度のもの)、世界でオリンピックでは伊藤みどりと浅田真央しかできない技を3回も入れて(つまり男子の4回転なんかよりもずっと希少性が高いのに)、あの点数かぁ…と思うと、あまりに気の毒です。

キムヨナのプログラムは、圧倒的にショートの「007」(フリーは印象に残らない)のほうが、かなりの印象を与えたと思いますが、わたしはあのプログラム、正直言って、苦手です。大衆的な人気が出るのはわかりますが、19歳の少女がボンドガールを演じて、肩からくねくねと(ごめんなさい…)踊り、スカートを捲ってみるのを、「表現力」といえるのかなぁ。皆は居心地悪いと思わないのでしょうか? わたしは、思わず目をそむけたくなる気がします(キムが納得してやっていたとしても)。なんというか、勝手に痛々しく思ってしまうのですが。まぁ、大きなお世話ですけどね。

たいして、浅田の「鐘」、浅田に滑りこなすだけのなにものかが備わっていないという手厳しい意見も多かったなか、わたしは素晴らしかったと思います。高難度のジャンプに、ぎちぎちに繋ぎを入れた、ハイレベルなプログラムというだけではなく、完璧に近い(途中ジャンプのミスはありましたが)仕上がりでは、胸に迫るものがありました。ただ、点が取れるプログラムかというと、浅田の技術が生かされなかったし(芸術的だけど、タラソワコーチは、新採点システムに対応していないと思います)、イメージにもあわず、決して「音楽が後押ししてくれる」ようなプログラム(例えば鈴木のウエストサイドのような)ですらない。オリンピックシーズンでは、今の浅田には、重すぎたと思う。わたしも途中、変えたほうがいいと思った。でも、そうわかりながらも、きちんと滑り切った浅田には、拍手を送りたい。素晴らしい出来栄えでした。

と思うのですが。何が嫌って、スケートをよく知らないひと(いや、わたしも知りませんけど)が、「浅田なんて、まだまだ、ダメだね。キムヨナは本当に素晴らしかった」と評価するときの、「韓国選手を応援できる自分はラディカルでリベラルな人間だ」という自意識が、鼻につくんですよ(ああ、ごめんなさい~)。かといって、「キムヨナなんて、八百長だ。浅田が一番!!」と根拠なく、「浅田だったら、何でも素晴らしい!!」と鼻の穴をふくらませるひととも一緒にされたくない(わたしもジャンプのGOEは出すぎだと思いますが)。

そういう政治から離れて、ひっそりと浅田選手を祝福したいと思います。
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No title

こんにちは

私は浅田選手に対して、ラフマニノフの音楽が重すぎたとは思いませんね
不思議な採点の続くフィギュア界にピッタリだと思いますけど・・
勝ちやすいプログラムや音楽ではなかったとは思いますが、仮に重くない音楽と世間の皆さんが思う曲でやっても手厳しい批評しか出てこないでしょうね
特に日韓からは
イメ-ジは他人が勝手につけるもの
浅田選手にとっては迷惑な話

No title

通りすがりの者ですが、始めまして。
「浅田真央」に引かれてこちらまでやってきました。

>何が嫌って、スケートをよく知らないひと(いや、わたしも知りませんけど)~~長いので途中省略します~~、「浅田だったら、何でも素晴らしい!!」と鼻の穴をふくらませるひととも一緒にされたくない(わたしもジャンプのGOEは出すぎだと思いますが)。

の部分に 「ああ~同じ思いの方がいらっしゃったわ♪」と嬉しくなる思いでした。この感情のさじ加減がなかなか難しい~。
何というか キムヨナさんが韓国の方でなければこんなにも居心地の悪い状態にはならなかっただろうと簡単に想像できるのが、また疲労感を感じるところなのです。

はじめまして!m(_ _)m

>何が嫌って、スケートをよく知らないひと(いや、わたしも知りませんけど)が、「浅田なんて、まだまだ、ダメだね。キムヨナは本当に素晴らしかった」と評価するときの、「韓国選手を応援できる自分はラディカルでリベラルな人間だ」という自意識が、鼻につくんですよ(ああ、ごめんなさい~)。

この↑指摘は大変に鋭いと思いますし賛成もいたしますが、同時に、他国の国家権力だか民族意識だかによる「介入工作」や、カネ儲けに貪欲な連中の「大人の事情」が今日の異常な事態を作りだしている疑いがかなり濃厚な点も看過すべきではないと思います。そう、意識の問題ではなく、現実の問題のことです。
接待や恩赦、叙勲までが動員されているらしきこと、大企業や広告・メディア業界、果ては賭け屋、保険屋の類においてまでビッグマネーが動いているらしきことを直視すべきだと思います。というよりも、もっとそのことを暴露・解明すべきではないでしょうか。
その点で障害になっているものこそ日本のメディア界・言論界を覆い尽くす「『韓国選手を応援できる自分はラディカルでリベラルな人間だ』という自意識」なのだと思います。
私は、一部日本人による「自虐史観」なる開き直りのためのレッテル貼りに組みするものではありませんが、今回の件のような誤ったリベラル意識は他国の自民族優越思想や排外主義をも増長させ、却って国際親善に水を差すものにしかならないと強く危惧しております。

みねさんへ

コメント有難うございます。

〉勝ちやすいプログラムや音楽でなかったと思いますが、
そうですよね。でも勝つことを第一に考えるのではなくて、何というか理想の演技を追究する浅田選手の姿勢に何か打たれるものがありました。
ラフマニノフ自体は、ピアノコンチェルトなどであれば、何というか想定の範囲内だったんですけど、そう来るのか~って思いました。

紅の子豚さんへ

通りすがりに、コメント残していただいて有難うございます!!
そうですよね。
浅田と金が日韓の選手でなければ、これだけすっきりとしない構図に巻き込まれることもなかったと思うのですが…。
このあと世界選手権があり、またそれはそれで考えさせられました。

kalafさんへ

どうも有難うございます。
また記事に書かせて貰おうと思いますが、ジョニーウィアが、
「フィギュアは政治的なスポーツだから」と発言したそうですね。
彼の扱いをみていると、本当によくわかるなぁと思う発言です。

浅田選手と金選手の報道に関しては、素人にも「??」と思うことは確かにないわけではないのですが、それ自体がやっぱりとても興味深いというか、そういう現象だと思います。それを考えると、浅田選手の立たされている場所って、本当に大変な場所だと思うのですが、本当に肝が据わっているなぁと感心させられてしまいます。本当に…。

真央迫害の背景にあるもの

お久しぶりです。お返事ありがとう V^△^

ただ、ジョニーは、アメリカ文化への愛着や造詣ももう少し深めて欲しいですね。ジョニーにとって「自国文化」でもあるはずのジャズやミュージカルなどは、先頃訪米したピアノ弾きCちゃんのような人間にもリンカーン並みに賞賛され愛好されているんですからね。

ところで、別途の「要望書」で書き送った内容の方はご検討頂けましたでしょうか?
わたしも出版界とは無縁ではないので、「21世紀スポーツ界は民族主義を超克出来るのか?」みたいな本の出版は面白いと思うのですが・・・・

そうそう、某紙によれば統一協会の集団結婚式の日本人女性被害者が、いまだに7000人も韓国内に捕らわれたままみたいですね。「北」の拉致被害者といい帰還事業での犠牲者といい、本当にどうしたら良いのやら・・・・・
文鮮明によれば「アダム国家」であるところの韓国は、過去の日帝の悪行への報復として「イヴ国家」たる日本の真央たち女性に何をしてもかまわないのだそうです。
この辺にもキム・ヨナ問題のような事態が起こる背景があるようですね。

kalafさんへ

コメント有難うございました。
kalafさん、ジョニーダメですか?
わたしは彼のクィアな側面、ロシア好きだったりとか、発言とか、好きなんですけど。アメリカ社会の批判を口にすることは、日本にいるわたしたちからすれば、想像を絶する難しさだと思うんですが、凄いなぁと思います。

北米のロシア嫌いは、とくにフィギュアでは徹底していて、そんななかでジャッジのプルシェンコの点数を下げる運動に対して、「恥」「やめろ」と発言したことが、オリンピックでのあの点数につながったと聞いています。浅田も低かったけど、ジョニーのあの点数はないだろうと個人的には思いました(またプルシェンコのつなぎに3点代の点数が出ることがあるのも、あり得ないだろうと思います)。

こちらからさまざまな政治を想像することはできても、実証するとなるとまた難しいですけどね。

いえいえ、ジョニーファンですよ!

どうもどうも V^△^

>kalafさん、ジョニーダメですか?

いえいえ、オレは大のジョニーファンですよ!
特に「Otonal(秋に寄せて)」のような彼の抒情路線プログラムは大好きです。
「アメリカ文化はブリトニー・スピアーズとコカ・コーラに帰着する」と皮肉るような彼の批判精神や、やや誇張されてはいても本質を突いている彼のアメリカ文化観も理解できます。

何しろ彼は、ブッシュjr.やライスと大のお友達のクワンや、共和党タカ派の選挙応援を恥も外聞もなくするフィギュア関係者が主流を占めるようなアメリカスケート界で、冷や飯を食わされてもロシア流フィギュアやロシア人脈に固執することを止めない硬骨漢ですからね。アメリカスケ連による「体制派」ライザへの肩入れにも屈せず自分のフィギュアを貫いて頑張っていることは、以前から大評価しています。

ただ、彼には、クラシック音楽至上主義や抒情表現への偏愛のような部分も感じられ、それが彼のいま一段の飛躍を妨げているように思えることが残念なのですよ。掲示板などで提案したことがありますが、彼ならば、サラエボのヴィットの向こうをはって「Johnny Got His Gun(ジョニーは戦場へ行った)」のようなプログラム(←フィギュア版「ウッドストック」のジミ・ヘンw)も出来るハズですもの。

オレは、ライサやアボットの近年の成績にもかかわらず、全米ナンバーワンは依然として彼だと思っていますよ。
だから、有紀さんとも「同志」ですw V^△^

そうそう、ジョニーやロシアといえば、ecoさんのブログ↓が面白いですよ。
もう、ご存じですか?

http://akoako.at.webry.info/201005/article_3.html

kalafさんへ

コメント遅くなってすみませんでした。
kalafさんもジョニーファンとのこと、嬉しいです。
以前は「王子様なひとだな」と思っていたのですが、だんだん目を離せないようになり。
オリンピックでは残念でした。

吉報

http://web.icenetwork.com/news/article.jsp?ymd=20100721&content_id=12468362&vkey=ice_pressrelease

やはりアメリカ本国においても、ライサではなくジョニーが最も評価されていたのでしたwwwww

kalafさんへ

おお、どうもURL有難うござます。本当ですね。
どうやって探されたのですか? 嬉しいです。
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千田有紀

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メールはsendayuki☆☆gmail.com(☆☆を@に変える)にお願いします。東京外国語大学のアカウントとソネットのアカウントは、すでに使用を中止しています(はじかれませんが読めません)。

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Tokyo日記より引っ越しました。よろしくお願いします。 管理人は、千田有紀です。学歴職歴などの経歴はこちらを。今までの著書、編著論文翻訳事典ほか時評ほか書評学会発表研究助成活動は、それぞれクリックしてください。カテゴリーの業績一覧をクリックしていただければ、もっと早いです。 前の日記で書いたBLスタディーズは、こちら。ほかの方にも取りあげて戴いたので、リンクをはっておきます。 業績などの一覧は大学のHPでも見れます。こちらのほうがきちんとまとまっております。
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